ちょっとした刺激にも弱く、肌が赤くなったりピリピリしてしまう敏感肌の方は、メイクよりも肌の負担になるクレンジングには、特に気をつけなくてはなりません。そこで、今回は、敏感肌のクレンジング料選びのポイントについてご紹介します。
敏感肌のクレンジング料は何をチェックして選ぶ?
かつては、オイルタイプは洗浄力が高く刺激が強い、ミルクタイプは洗浄力が弱く刺激は小さい、ジェルタイプはその中間と考えられていました。しかし、オイルと界面活性剤の種類の多様化、それら以外に配合する成分の多様化、新しいタイプのクレンジング料の登場によって、クレンジング料の洗浄力や刺激の強さをタイプだけでは決めにくくなってきました。だから、クレンジングのタイプだけでどれが敏感肌によいとは言えなくなってきたのです。
クレンジング料に使われる界面活性剤には、非イオン界面活性剤やアミノ酸系界面活性剤があります。非イオン界面活性剤は、肌への刺激が少なく、イオン化しないので静電気を帯びないことがメリットですが、洗浄力は低いので、洗いすぎやクレンジングの時間が長くなって肌の乾燥の原因になることもあります。その点から、非イオン界面活性剤だけを配合したクレンジング料は敏感肌では使い方が難しいのです。
一方、アミノ酸系界面活性剤は、価格が高い、洗浄力はほどほどである、濃度が高いとべたつくことがあるというデメリットがありますが、脱脂力が低い、泡立ちがよい、刺激が少ない、潤いを保つ、環境に優しい、アミノ酸系以外の界面活性剤と比較すると静電気のリスクが非常に小さいといった点から、敏感肌におすすめです。
また、クレンジング料に使うオイルもいくつか種類があります。
ミネラルオイルは、イオン化しないので静電気が発生しないこと、低刺激で安価なことなどがメリットですが、脱脂力がとても高く、肌に必要な潤い成分まで洗い流してしまうリスクがあるので、敏感肌にはおすすめできません。
エステル系オイルは、イオン化しないので静電気が発生しないこと、低刺激で安価なことなどがメリットです。ミネラルオイルほど高くはありませんが、それなりの脱脂力があるため、敏感肌の方の使用は要注意です。
油脂系オイルは、価格が高い、べたつきを感じるなどのデメリットもありますが、ミネラルオイルやエステル系オイルほど高くはないとはいえ洗浄力もあり、脱脂力はミネラルオイルやエステル系オイルより低く、イオン化しないので静電気は発生せず、低刺激です。その点からは、敏感肌におすすめのオイルです。
さらに、オイルと界面活性剤以外に、アルコール、PG・DPG、合成香料・合成着色料など刺激のある成分が配合されていないかをチェックして選ぶことも大切です。
敏感肌におすすめのクレンジング料
敏感肌におすすめのクレンジング料は、ナールス エークレンズです。
水性のオイルフリーのクレンジングジェルなので、粘りのあるジェルが肌に密着し、汚れをしっかり落としながらも、摩擦が少なく優しく洗い上げます。主な洗浄成分は、肌に優しいアミノ酸系界面活性剤であるラウロイルグルタミン酸Naです。
配合成分は、毛穴悩みに効果があるクレイやアーチチョーク葉エキス、抗酸化効果のある金コロイド、バリア機能の改善をサポートするグルコシルセラミドやユズ果実エキス、肌荒れ防止効果のあるカワラヨモギ花エキスやシソ葉エキスなどです。
また、無香料、無着色、無鉱物油、オイルフリー、アルコールフリー、パラベンフリー、フェノキシエタノールフリー、石油系界面活性剤フリー、PG・DPGフリー、旧表示指定成分フリーといった10の無添加を実現しています。
ほかにも、マツエクOK、ダブル洗顔不要といった特徴があります。
まとめ
クレンジング料に配合されるオイルと界面活性剤にもいくつかタイプがあり、組み合わせによってその脱脂力、摩擦、静電気の強さが決まるので、配合しているオイルと界面活性剤の特徴を理解すること、さらに、そのほかの配合成分もチェックすることが、敏感肌のクレンジング料選びでは大切です。クレンジングの正しい知識を身につけ、敏感肌の改善に役立てましょう。