ほうれい線の原因は顔のたるみだけ?

ほうれい線は、主な原因である顔のたるみが加齢とともに進むので、一般的に年齢を重ねるとともに目立ちやすくなってきます。しかし、若いうちでもほうれい線ができることもあります。

ほうれい線は、年齢別で原因が異なる場合もあるので、年齢に応じたエイジングケアが必要なのです。そこで、今回は、1つだけでないほうれい線の原因についてご紹介します。

ほうれい線の主な原因は?

ほうれい線の根本的な原因は肌のたるみですが、そのたるみの原因は、真皮の衰え、表情筋の衰え、皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化の大きく3つに分かれます。

そして、3大原因以外にも、肌の乾燥、肌の糖化、むくみ、無理なダイエット、悪い姿勢や癖、骨粗鬆症、歯並びの悪さや骨格などの遺伝的要因なども、ほうれい線の原因になります。このように、ほうれい線をもたらす原因は、身体の内部や外部にたくさんあるのです。

年代別のほうれい線の原因

10代や20代の肌では、たるみが原因でほうれい線が目立つことはまれで、多くは、肌の乾燥や急激なダイエットなどによるシワの場合が多いと考えられます。

また、紫外線ケアを怠っていると、光老化によって真皮までダメージを受ける場合があります。他には、悪い姿勢や運動不足、睡眠不足、暴飲暴食なども原因として考えられます。

30代前半も、たるみが原因のほうれい線が目立つことは多くありません。しかし、30代半ばになると、コラーゲンやエラスチンが減っていき、真皮の衰えが始まり、セラミドや天然保湿因子、皮脂などの量も減ってくるので、肌は乾燥しやすくなります。

40代になると、真皮の衰え、表情筋の衰え、皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化が原因のほうれい線が目立ち始める場合もあります。30代に比べると、肌のすべての機能が低下するため、ほうれい線が口元まで目立ってしまうこともあります。

50代になると、真皮の衰え、表情筋の衰え、皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化の3つともが進み、ほうれい線の原因が複数である場合が多くなります。

また、40代に比べて肌の機能はさらに低下するので、ほうれい線もさらに長くなったり、深くなってしまう傾向にあります。さらに、50代では多くの方が閉経を迎えます。エストロゲンには、コラーゲンを増やすサポートをするはたらきもあるのですが、閉経後はそれが期待できなくなります。

50代後半から60代になるとほうれい線以外にもたるみによる深いシワが目立ったり、目の周りや目の下のたるみ、まぶたのたるみなどが目立つこともあります。さらに年齢を重ねると、肌全体がしぼんだようになり、ほうれい線も深くなって、あごにまでシワやたるみが出ることもあります。

まとめ

ほうれい線の原因は、年齢ともに複数に及ぶようになってきます。10代や20代では、エイジングケア化粧品での対策や生活習慣の見直しによって、ほうれい線が改善する場合が多いのですが、年齢を重ねるにつれ改善は難しくなります。

だから、ほうれい線のエイジングケアを考えるには、まず原因をしっかり理解し、目立つ前に予防することが大切なのです。