にんにく注射の効果は疲労回復だけじゃない!

にんにく注射は、疲労回復の効果が期待できるビタミンB群やCを配合した薬剤を体内に注入する治療法です。知名度も高く、人気の美容医療の1つです。そこで、今回は、にんにく注射に含まれる成分や効果 についてご紹介します。

にんにく注射とは?

にんにく注射は、ビタミンB群やCを配合した薬剤を体内に注入する治療法です。

にんにく注射といっても、にんにくそのものが入っているわけではありません。

にんにく注射の主成分であるビタミンB1に含まれる「硫化アリル」という物質に、にんにくに似た匂いがあり、投与後にわずかににんにくの匂いを感じることがあるため、にんにく注射と呼ばれているのです。注射によって血管内に直接投与することで、食べ物やサプリメントで摂るより即効性があるため、なかなか取れない慢性的な疲労に悩んでいる方におすすめです。

美容クリニックによって異なりますが、にんにく注射のビタミンB群には、ビタミンB1以外に、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12が含まれています。さらに、にんにく注射には、メラニンを抑えてシミを防ぐ作用、コラーゲンを増やす作用、抗酸化作用、皮脂をコントロールする作用があるビタミンCも含まれています。

にんにく注射の効果

にんにく注射の主成分であるビタミンB1やビタミンB群には、新陳代謝を高め細胞を活性化させたり、疲労やだるさ、筋肉痛などの不調の原因となる乳酸を分解する作用があります。

そのため、にんにく注射を投与すると疲労回復や免疫力のアップが期待できます。体の筋肉に乳酸が溜まることが原因である肩こりや腰痛、筋肉疲労も、ビタミンB1の作用により乳酸を分解することで、改善の効果が期待できます。また、血行が良くなり新陳代謝が高まるので、冷えも改善します。

さらに、ビタミンB1には、新陳代謝を促して活性化させ糖質をエネルギーに変えるはたらきがあり、代謝が活性化することで脂肪が燃焼されるため、ダイエットへの効果も期待できます。

ビタミンB群には、アルコールを分解するはたらきがあるので、飲酒前に接種することでアルコールを早めに分解し、二日酔いやアルコールによる体のだるさを予防する効果が期待できます。

また、アルコールを分解する際に体内のビタミンB1が消費され、ビタミンB1が不足するとエネルギーを生成する力が弱くなるため、疲労を感じるようになります。そのため、飲酒の習慣がある方は、定期的ににんにく注射を受けるなど、特に飲酒前後にはビタミンを補うのがおすすめです。

にんにく注射は疲れを取る効果だけでなく、美肌にも効果が期待できます。ビタミンB群にはメラニンの生成を抑える作用があるため、日焼けによるシミを増やしにくくする効果があります。

ビタミンCには抗酸化作用があり、シワやたるみとなる活性酸素を除去し、若々しい肌を保つ効果も期待できます。また、新陳代謝を高めて血流を良くすることでニキビや肌荒れを改善するなど、美肌にも繋がります。

にんにく注射の効果の持続期間は一般的に3日前後なので、週に2〜3回続けて接種することで高い回復効果を実感できます。

にんにく注射の成分であるビタミンB群は、水に溶けやすい性質で、体内に蓄積することなく排出されるので、大きな副作用などの危険性はほとんどありません。ただし、にんにくの匂いが苦手な方は接種直後ににんにく臭で気持ち悪くなる可能性があったり、まれにアレルギー反応が出る場合があります。

まとめ

にんにく注射は、即効性があり、安全性が高いので、美容医療が初めての方でも気軽に施術を受けられます。慢性的な疲労を感じている方や、疲労回復だけでなく美肌やダイエットなどの効果も期待する方におすすめです。